AIマンガ制作に便利そうなコントロールネット「anytest4」。
ラフな絵をキレイに仕上げてくれる優れものなのですが、どの程度雑に描いて大丈夫なのか具体的にわかっていませんでした。
そこで今回は、どの程度手を抜けるのか、通常のimage to imageと比較しながら詳しく検証してみました!

極力手を抜いたイラストを使えるレベルにして欲しい
検証イラストと環境
使用するAIツールはSeaArtのComfyUI。
以下の6点の超雑なイラストで検証しました。












画像は①から⑥まで、簡単な順に並べてあります。
①の超絶手抜き画像でいい感じの画像が生成できれば最高なのですが、果たして⋯?
モデルはWAI-NSFW-illustrious-SDXL V10.0を使いました。
プロンプトは以下の通りです。
1girl, small breasts, round glasses, brown hair, short bob, brown bear ears, wizard black hat with red ribbon, red eyes, white long sleeve blouse, dark brown skirt with white frill, collared blouse, Black cape with dark red lining, red neck ribbon, black tights, brown boots, black pantyhose,
standing up,smile,closed mouth, open eyes,hands clasped, White background,masterpiece, top quality, very beautiful, super high resolution,
nsfw, bad quality, worst quality, normal quality, lowres, low quality, extra digits, fewer digits, blurry, bear, text,
最初に結論


テストした中で、一番良かったのは3番の画像で使った『anytest4』(Strength 1.1)です。
このパターンが一番簡単に思い通りのポーズを高品質な画像で生成できました!



流石に①は難しかったけど、③でこのレベルの画像が生成できるなんて、anytest4やばすぎんか⋯?



色もつける必要ないなんて最高すぎる!
以下はそれぞれの画像での検証結果です。
画像多めでお送りいたします!
① 枠人間


image to image













枠人間をi2iしても、まともなイラストになりませんでした
anytest4

























strength:1.3の画像は結構頑張ってくれてるけど、ちょっと思ってるポーズとは違うかな
でもstrength:1.6を見ると原画の形を忠実に守ろうとしてくれてるのがわかります。
もっと丁寧に描いとけばワンチャンあったかもしれません。



でも丁寧に描くと本来の趣旨とはズレるのでね
② シルエット


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シルエットをi2iしても思うような画像は生成できませんでした
anytest4

























今回もstrength:1.3がいい感じ!
1.4以降も枠人間よりはまともになりました
シルエットでも原画の形を忠実に再現しようとする姿勢が感じられます。
anytest4の性能の高さが伺えますね。
③ 超雑な手描き


image to image












denoiseを0.8にすれば色を塗ってくれますが、ポーズが原画にかけ離れたものになってしまってます。
i2iする場合は着色してからじゃないと思うような画像は得られないっぽいですね。



i2iは色を付けないとダメかぁ
anytest4





























すごい、全部いい感じ!!!!
③の画像はstrength:0.8〜2まで試しましたが、全部いい感じの画像が生成されました!
2に近づくほど丸い感じの絵になってクオリティは落ちてますが、それでも結構可愛い。
anytest4使うなら③の画像!検証終わり!!
⋯でもせっかく用意した画像④〜⑥の検証が終わってないので、まだ続けます。
SeaArtさん、無駄にGPU回してごめんね。
④ 超雑な手描き(カラー)


image to image






























ついに、i2iで使えるレベルの画像が生成できました!
着色してあったので、マントの裏地の色も忠実ですね。



これはこれで可愛い!
denoise:0.67がいい感じ✨️
anytest4










































無駄にstrength:0.1〜3まで検証してみました。
でも③の画像と大差ないですね。
マントの裏地の色もバラバラだし、色の情報は見てないのかな?
anytest4を使う場合、わざわざ着色する必要はなさそうです。
⑤ 雑な手描き


image to image





























相変わらず色は塗ってくれないけど、denoise:0.6がなかなか可愛い
書き込み量が若干上がった為、③のi2iよりは可愛く生成されましたが、色は塗ってくれません。
anytest4































3️⃣の結果とあんまり変わらないかな⋯
⑥ 雑な手描き(カラー)


image to image
























denoise:0.7の生成画像がanytest4で生成した画像並みに可愛く生成されました!



色を忠実に反映させたいなら、有りかもしれませんね!
anytest4




























strength:2.0の生成画像は③よりも良くなった感じがしますが、使うのは結局strength:1.0〜1.3辺りなので、これも③と変わらずとなりました。
まとめ


anytest4はこのレベルの着色もしてない超雑な手描きイラストを、ポーズはそのままに美麗なカラーイラストに変えてくれる超有能コントロールネットということがわかりました。
あとimage to imageは着色してないと使えないということもわかりました。



anytest4を使えばAIマンガ制作が非常に捗りそうですね!
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